この記事は,研究室で使用しているUbuntu環境にLaTeX環境をインストールするための作業手順をまとめたものである。

本記事の通りに実行して発生した如何なるトラブルについても筆者は責任を取りませんので,もし参考にされる方は自己責任でお願いします。

LaTex本体のインストール

LaTeX本体のインストールは端末を開いて次のコマンドを実行する。

$ sudo apt install texlive-full [ENTER]

ただし,途中で

Running mtxrun --generate. This may take some time... done. 
Pregenerating ConTeXt MarkIV format. This may take some time...

という表示のまま止まってしまうことがたまにあり,こうなった場合は,続きのメッセージが出だすまで[ENTER]キーを何回も押してやれば再び作業が再開され,インストール作業は無事に完了するはずである。

TeXWorksのインストール

LaTeXのファイルはテキストファイルなので,付属のgeditでも編集できないわけではないが,LaTeXの編集作業を楽にしてくれる専用エディターのTeXWorksを一緒にインストールしておくと,とっても便利なので,一緒にインストールしておこう。

$ sudo apt install texworks [ENTER]

無事にインストールが済めば,スタートメニューの中のオフィスの中に,TeXWorlsが追加されているはずである。

日本語環境用の設定の確認

日本語を使う場合には、TeXworksの言語環境が日本語に対応できているかを確認する必要があります。TeXworksをまずは実行してください。

まずは、メニューの「編集」の中の「設定」を選びます。

出てきた設定ダイアログの「タイプセット」を選び、「タイプセットの方法」の欄の右にある「+」ボタンを押します。

そこで出てきた「タイプセットの方法を設定する」ダイアログの各欄に次の内容を打ち込みます。

名前 pLaTeX[ptex2pdf]
プログラム ptex2pdf

引数

(行を増やすには、
右側の「+」を押す)

-l

-ot

-kanji=utf8 $synctexoption

$fullname

さらに、「実行後、PDFを表示する」のチェックを入れて「OK」を押します。

参考サイト:TeX Wiki:https://texwiki.texjp.org/?TeXworks%2F%E8%A8%AD%E5%AE%9A

動作確認

TeXWorksを開いたら,ファイル→新規作成 を選んで編集画面を開き,そこに次のような呪文を入力してください。

\documentclass[a4,11pt]{jreport}
\title{卒論のタイトル}
\author{自分の氏名}
\date{令和7年2月提出}

\begin{document}
\maketitle
\tableofcontents
\chapter{序論}
\section{はじめに}
\section{既往の研究}
\section{本研究の目的}

\chapter{実験解析概要}
\section{概説}
\section{実験の説明}
\section{解析の説明}

\chapter{結果および考察}
\section{概説}
\section{結果1と考察1}
\section{結果2と考察2}

\chapter{結論}

\chapter*{参考文献}

\chapter*{謝辞}

\end{document}

入力が終わったら,画面左上の緑色の三角形を押す。その際に,ファイル名を確認されますが,とりあえずはuntitle.texで…。

無事にコンパイルが終われば,pdfファイルが生成され,そのプレビュー画面が開く(はず)である。それで動作確認はおしまい。